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海外旅行保険の選び方|価格.comで最安に見えた会社が、見積もったら最安じゃなかった話

お金と暮らし

海外へ行くときは、いつも旅行保険に入っています。今回も、そのつもりでした。

そんなとき、保険会社からキャンペーンのメールが届きました。「前に契約したところだ。ちょうどいい」。そう思って、そのままメールのリンクから手続きを始めました。

夫婦2人、6日間。条件を入れていって、金額が出たところで——

2人分で5,620円。

……高くない? と思って、ふと気づきました。

ここ、前回契約した保険会社じゃない。

メールが来たから、いつものところだと思い込んで進めていたんです。危ないところでした。随分前に契約した保険会社だったんです。

言われるままに申し込む前に、一度確かめてみよう。そう思ってやったことを、この記事にまとめます。

※保険料や補償の内容は2026年8月時点のものです。制度も金額も変わりますので、最新の条件はご自身でご確認ください。

この記事で分かること

✅ カードの付帯保険で足りるのか(実際の補償額つき)

✅ 比較サイトの一覧を、そのまま信じてよいのか

✅ 同じ会社でも、入口で金額が変わることがある

✅ 出発前に確認したい4つのこと

まず、カードの付帯保険を確かめた【結論:足りなかった】

「カードに海外旅行保険が付いているんだから、わざわざ入らなくていい」。この話、よく聞きます。まずそこを確認しました。

結論から言うと、私のカードでは足りませんでした。 理由は3つです。

① 持っているだけでは、補償が始まらない【利用付帯】

私のカードの保険は「利用付帯」でした。カードを持っているだけでは補償されません。旅行前に、決められた支払いをそのカードで済ませていることが条件です。

しかも条件は最近変わっていて、私のカードは2025年10月16日以降に出発する旅行から、次のどちらかを満たした時点以降が対象になります。

✅ 航空機・電車・バス・タクシーなど、公共交通機関の運賃をそのカードで払った

募集型企画旅行(パッケージツアー)の代金をそのカードで払った

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自分はどうだったか。確認したら、今回の航空券をそのカードで買っていました。条件は満たしていたわけです。

……ただし、知っててやったことではありません。 いつも使っているカードだから、というだけの理由でした。別のカードで払っていたら、条件を満たさないまま出発していたことになります。

> 💡 条件を満たす支払いの種類は、カード会社によって違います。「パッケージツアーの代金でないと対象にならない」「航空券のみの購入は含まれない」と明記している会社もありました。「カードで航空券を買ったから大丈夫」は、会社によっては成り立ちません。

こんな人は要確認: 旅費を複数のカードで分けて払っている方/パッケージツアーではなく個人手配の方

② 治療費の上限は100万円【海外の医療費には届かない】

金額も見にいきました。

補償内容金額
傷害治療費用100万円
疾病治療費用100万円
救援者費用150万円
傷害死亡・後遺障害最高2,000万円
賠償責任2,500万円
携行品損害20万円(免責3,000円)

死亡や賠償の額は大きい。でも、実際に使う可能性がいちばん高いのは治療費です。そこが100万円でした。

では、実際にいくらかかるのか。東南アジアでの支払い事例が公開されていました。

事故の内容支払保険金
くも膜下出血で25日間入院。家族が駆けつけ、医師・看護師が付き添って医療搬送923万円
急性虚血性脳卒中で13日間入院。医療搬送あり532万円
肺気胸で8日間入院・手術。医療搬送あり412万円
膵腫瘍で4日間入院407万円

(ジェイアイ傷害火災保険の海外旅行保険事故データ2015〜2017年度より。ソニー損保のサイトで公開されている、タイ・ベトナムの事例です)

桁がひとつ違います。 入院が長引いたり、医師が付き添う搬送が必要になったりすると、こうなるようです。確率低・損失大への備えとしては足りないと思いました。

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こんな人は要確認: カード付帯だけで済ませようと思っている方/持病があって入院が長引く可能性がある方

③ 家族カードがなければ、家族は対象外

補償の対象は「本会員および家族会員」。家族会員とは、家族カードを持っている人のことです。

「家族特約」が付いているカードもありますが、これはカードの種類によります。私のカードには家族特約の設定そのものがありませんでした。私が見た範囲では、対象は「19歳未満の子」などが中心で、配偶者は入っていません。カードによって違うので、ご自分のものでご確認ください。

「私のカードに保険が付いているから、家族も一緒に守られる」とは限らない。 ここは思い込んでいたところでした。

こんな人は要確認: 夫婦や家族で旅行する方/家族カードを作っていない方

3つ確かめて、やはり保険には入ると決まりました。残る問題は、あの5,620円です。

価格.comで比べてみた【条件を揃えるのが大事】

メールから申し込みかけていた5,620円は妥当なのか。価格.comで比べてみました。

▶️ 価格.com 海外旅行保険の比較

ここで、ひとつ落とし穴がありました。初期条件が20代のままだったんです。 人数・日数・行き先だけでなく、年齢も自分に直す。ここを直さないと、そもそも自分の金額が出てきません。

そしてもう1つ大事なのが、治療・救援費用の金額を揃えることです。ここが違う見積もりを並べても、安い高いを比べる意味がありません。今回は全社1,000万円で揃えました。

夫婦2人・6日・アジア・治療救援1,000万円。並べた結果です。

保険料(2人分)
A社4,640円
B社4,640円
C社4,260円
D社3,500円
E社3,310円

ここで、気づいてしまいました。

C社の4,260円——これ、メールが来た会社と同じです。

治療・救援1,000万円・2人・6日
メールから申し込みかけた画面5,620円
同じ会社を価格.comで見ると4,260円

同じ会社なのに、入った場所が違うだけで1,360円ちがいました。

ただし、細かい補償の組み合わせまで一致しているわけではありません。プランの作りが違えば金額も変わるので、差額のすべてが「入口の違い」とは言い切れません。 それでも、メールから素直に進んでいたら、比べること自体をしなかったとは思います。

こんな人に向いている: 案内が来た保険にそのまま入りがちな方/複数社を一度に見たい方

一覧の金額は、そのまま申し込める金額ではなかった【いちばんの発見】

ここからが、いちばん勉強になったところです。

上位に来た会社を、実際にそれぞれのサイトで見積もってみました。 すると、一覧に出ていた金額とは違う数字が出てきたんです。

一覧の表示実際に見積もると
E社3,310円(1位)5,070円(2位)+1,760円
C社4,260円(3位)5,620円(3位)+1,360円
D社3,500円(2位)3,340円(1位)−160円

最安だったはずのE社が、1,760円も上がりました。 順位も1位から2位へ。

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一覧の金額は条件のとり方で変わります。同じ「2人・6日」でも、プランの組み方が違えば金額も変わる。一覧は候補を絞るための目安で、確定するのは自分の条件で見積もりを出したあとでした。

そしてD社だけ、逆に下がりました。リピーター割引です。以前に契約したことがあると効く仕組みで、3,500円が3,340円になりました。

結局、実際に見積もったらD社がいちばん安かった。一覧の順番のままでは、たどり着けなかった答えです。

✅ 比較サイトで候補を絞る

上位の何社かは、実際に見積もりまで出してみる

✅ 過去に契約した会社があれば、割引が効くか確認する

こんな人に向いている: 比較サイトの1位をそのまま選びがちな方/少しでも安くしたい方

私が選んだ保険(これはおすすめではありません)

最終的に決めたのは、表のD社——三井住友海上の「ネットde保険@とらべる」タイプA(お手軽)でした。夫婦2人・6日間で3,340円(2026年8月時点・リピーター割引の適用後)。治療費用・救援者費用とも1,000万円、緊急歯科治療・賠償責任1億円・弁護士費用100万円が付いたプランです。

これは「おすすめ」ではありません。 必要な補償は、行き先・持病・日数・持ち物・同行者で変わります。私は「治療費と救援者費用が1,000万円あること」を最優先にして、その条件で一番手頃なものを選びました。選び方の基準だけ、参考にしてもらえたらと思います。

補償の細かい条件(利用付帯の対象範囲・免責事項など)は各社で違います。必ず各社の約款をご確認ください。

まとめ:申し込む前に確かめた4つ

確かめること見る場所
カードは自動付帯か、利用付帯かカード会社の保険ページ
治療費用・救援者費用はいくらか同上
配偶者は対象か(家族カードの有無)同上
他社と比べていくらか比較サイト(治療・救援費用を揃えて並べる)

確認してほしいこと

💡 「前に契約したところ」は、思い込みかもしれない

メールが来たので、いつものところだと思って進めていました。途中まで気づきませんでした。

💡 価格ドットコムの一覧の金額は、そのまま申し込める金額とは限らない

一覧で最安だった会社は、見積もったら1,760円上がって2位に落ちました。候補を絞るまでが一覧の役割です。

💡 「付いている」と「使える」は別

利用付帯のカードなら、条件を満たすまで補償は始まりません。自動付帯のカードもあるので、まずどちらかを確認するところからです。

💡 比べるときは、治療・救援費用を揃える

ここを揃えないと、安い高いを比べても意味がありません。金額だけ見て決めないことです。

まずは、ここから

① 今日5分でできること

お持ちのカードの名前と「海外旅行保険」で検索して、自動付帯か利用付帯かだけ確認してみてください。利用付帯だったら、条件になる支払いが何かまで。ここだけで、出発前にやることが決まります。

② 家族の分も確認するときのチェックリスト

⬜ 配偶者は家族カードを持っているか

⬜ そのカードに家族特約はあるか(カードの種類で違います)

⬜ 家族特約の対象範囲に配偶者は入っているか

⬜ 配偶者が自分のカードを持っている場合、そのカードの条件は満たせているか

③ 比べるときの手順

1. 比較サイトで、人数・日数・行き先・年齢を自分の条件に直す

2. 治療費用・救援者費用の金額を決めて、そこで揃える

3. その条件で各社の保険料を並べ、上位を3社くらい選ぶ

4. その3社は、実際に見積もりまで出してみる(金額が変わります)

5. 過去に契約した会社があれば、割引が効くか確認する

おわりに

もしあのままメールのリンクから申し込んでいたら、この記事はありませんでした。高いと感じて、一度手を止めた。それだけです。しかも止めてみたら、そもそも前回とは違う会社でした。

止めたあとにやったのは、カード会社のページを開いて補償額と条件を見る。比較サイトで条件を揃えて並べる。それだけでした。

いちばん驚いたのは、カードの条件を満たしていたのがたまたまだったことです。いつも使っているカードで航空券を買っただけ。知らないまま、条件をクリアしていました。もし別のカードで払っていたら、カードの保険は最初から無かったことになります。

案内が届くと、つい「そういうものか」と進めてしまいます。そこで一度止まれるかどうかなのだと思いました。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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